中学生になると、急に塾に通う子が増えます。
「みんな行ってるから」「受験があるから」
地域差はありますが、7~8割の中学生が何らかの塾に通っているとも言われます。
周りは通い始めると、正直焦りますよね。
「うちも入れないと遅れるかも・・・」
実は我が家も、小6の春期講習から大手集団塾に入塾しました。
今思えば〝高校受験〟という先の見えない不安から、塾に通わせることで
「安心を買いたかった」のだと思います。
今回の記事では、なぜ塾に通っても伸びないと感じるのか、その理由と、
塾を最大限に活かせる子の共通点について、我が家の経験を交えながらお伝えします。
塾は「成績を上げるマシーン」ではない
入塾当初は前向きでした。でも数か月後、現実はこうでした。
- 部活で毎回ギリギリ
- 疲れていて復習できない
- 塾の宿題に追われる
- 学校の提出物が後回し
- テスト前だけ焦る
通っているのに、成績は微増程度。劇的な変化はありませんでした。
そして、私の心の中にはこんなモヤモヤが。
「本当に意味あるかな、、、」「ちゃんと身についてる?」
さらに追い打ちをかけるのが、月謝です。
月謝のリアルと親の本音
塾代は決して安くありません。
中1より、中2、中2より、中3。
学年が上がるごとに費用は増え、そこに季節講習や模試、オプション講座も加わります。
気が付けば、年間でかなりの金額に。
「これだけ払っているんだから、伸びて欲しい」
そう思ってしまうのは、親として当然です。
でも、同時に、こんな気持ちもありました。
「このままで大丈夫?」
「お金をかけているのに、もし伸びないかったら・・・?」
期待と不安が、いつもセットでした。
本当は子どもを信じたい。
でも、金額が大きくなるほど〝結果〟を求める気持ちも大きくなる。
気づけば私は、塾に通わせていることで安心しながらも、どこかで焦っていました。
あの頃いちばん揺れていたのは、
子どもよりも私だったのかもしれません。
子どもの一言で気づいたこと
ある日、子どもが言いました。
「今日は塾で勉強したから、家では勉強しなくていいよね?」
その瞬間、ハッとしました。
塾に通うことがゴールになっている。塾が〝やってくれる場所〟になっている。
これでは伸びない、と。
我が家の決断
1年生の夏期講習を前にして、うちは塾を辞めました。
理由はシンプルです
「今は塾より、土台を整えるほうが先」そう決断したからです。
周りが通っている中で塾を辞めるのは勇気がいりました。
でも、辞めたことで見えたことがあります。
塾があるから安心、ではない。
自分でやれる力がなければ、塾の価値は半減する。
塾を辞めると決めた夜
正直、怖かったです。
「もしこれで成績が下がったら?」
「やっぱり続けていれば良かったと後悔したら?」
辞めると決めたのは親です。
でも、最後は子どもときちんと話しました。
「今のまま通っていて、どう思う?」そう聞くと、少し考えてからこう言いました。
「正直、ちょっとしんどい。でも辞めるのは不安」
その言葉は私と同じでした。
不安だから通うのか。
それとも、一度立て直すのか。
たくさん話して、
「いったん家でやれることはやってみよう」と、親子で決めました。
一緒に決めたことで、次のステップに進む心構えができました。
あの夜は、塾を辞める決断というより、
〝人任せにしない〟と決めた夜だったかもしれません。
塾に頼る前に、親としてできることは何だろう?
塾に入れるかどうかを悩む前に、家庭で整えられることがあったのではないか。
ここから我が家の立て直しが始まりました。
退塾後に整えたこと
整えたのは、特別な勉強法ではありません。
- 毎日の勉強時間を決める
- 提出物を早めに終わらせる
- その日の復習を必ずやる
- 分からない問題を放置しない
地味ですが、これが土台でした。
塾がなくても、自分でやれる状態を作る。まずはそこからでした。
幸い、塾を辞めた後でも、定期的に無料の模試の案内が届いたので、
模試だけは受け続けました。これにより、学習の進捗や弱点も把握でき、
家庭でも学習の土台を整えることが可能であることを実感しました。
塾に行って伸びる子との決定的な違い
同じ塾に通っていても、大きく伸びる子がいます。
その子たちには共通点がありました。
伸びる子の共通点
- 志望校が明確
- 目標点が決まっている
- 復習を当たり前にしている
- 自分から質問する
つまり、塾を「使っている」子たちです。
一方で、うちどうだったか。
正直に言えば、ただ「通っている」だけでした。
- 宿題はやる
- でも、言われたことだけ
- 塾があることで安心してい
塾があることで、どこか安心していたのは、子どもだけはなく、
私も同じだったのかもしれません。
塾の価値と、通い方のポイント
塾は成績を上げるマシーンではなく、あくまで〝環境〟です。
教えてくれる人がいて、
情報があり、
演習の機会がある。
でも、
理解し、定着させ、力にするのは本人です。
塾は背中を押してくれる場所。
そして、その最初の一歩を支えるのは、きっと家庭です。
エンジン(やる気と習慣)があってこそ、
塾は最強の味方となり〝加速装置〟のように力を発揮します。
逆に、エンジンがかかっていなければ、どんなに評判の良い塾でも、
思ったほどに前には進めません。
退塾して気づいたのは、
「塾が合うかどうか」よりも、「塾を使える状態かどうか」
のほうが大事だということでした。
塾には確かな強みがあります。
- 受験情報が豊富
- 志望校ごとのデータ
- 模試で現在地が分かる
- 入試傾向の分析
これは家庭だけでは得にくい価値です。だから私は塾を否定しません。
でも、塾は魔法ではない。
土台がないまま通えば、効果は半減します。
まとめ:塾は必要か?
中学生に塾は必要か? 答えは、「その子次第」です。
でも確実に言えるのは、
- 不安だけで入ると伸びにくい
- 目標を持って入る子は伸びる
- 受け身では効果は薄い
我が家は一度、塾を辞めました。
それは失敗ではなく、大切な気づきでした。
塾に入れる前に、まず家庭で整えられることがある。
そして何より、親自身が受験の仕組みを知り、関わり方を学ぶこと。
そこからすべてが変わり始めました。
伸びるかどうかは、〝通うかどうか〟ではなく、〝どう通うか〟で変わります。
▶次は「塾なし家庭で親がやったこと」について書きます。
▶土台ができた後、中3夏期講習から再び塾に通った話はこちら

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